2010年になりました。明けましておめでとうございます。
大晦日は、天気予報では大荒れと言っていたがそれほどではなく、家人の長男も無事に帰りの飛行機は飛んだようだ。夕刻、合間にテレビをつけて何気なく見たNHKドラマ「遙かなる絆」に、はまってしまった。http://www.nhk.or.jp/dodra/harukanaru/
再放送の後半(全6話中の後半4,5,6)を見たわけだ。話題になっていたことは知っていたが、原作もドラマも見ていなかったので、予備知識なく見たのがかえって良かったのかも知れない。城戸幹さん(中国名孫玉福)という方が、敗戦の年1945年に4歳で実母と生き別れになり、中国の養母に出会い、命を救われて24年間中国で生き暮らし、日中国交回復前の1970年に28歳で日本に帰国された。中国でも厳しい暮らしがあったが、帰国後も苦難に満ちた半生があった。しかし、養母、友人、迎えた実父母、結婚してできた家族など変わらぬ絆がそこにはあった。次女の久枝さんが後年、中国に留学し、父親の半生をとらえかえし、それを本にしたのが原作である。「大地の子」から14年というキャッチコピーにあるように、制作陣の中枢には「大地の子」のスタッフがいる。僕の実人生にも、父の満州開拓義勇団体験、関東軍招集、つらい軍隊生活などを聞かされた歴史がある。人々のついこの前の記憶とオーバーラップするような一人の人の歴史ドラマ。それは、ひょっとすると、自分だったかも知れないのだ。感性を揺さぶられるのは、そのような時代を潜ってきた記憶と深いところでシンクロするからだろう。
年末に三冊の本を読んだ。それぞれに、社会の現実を照らし出している。
元旦の朝。犬を連れての散歩。さすがに人通りは少なく、静かな冬の公園内の散歩だった。
年齢の進行にはあらがえず、「還暦」を迎える年になりました。ボチボチと歩を進めて行きたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。
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