所属部局建物の耐震改修工事に向けた引っ越し荷造りは、今日がラスト仕事。PCがまだ使える内に、9月のリーズ大学からの研究者来訪にあわせた正式な訪問依頼(三校分)を高校宛に書き、質問項目を訳し、受け入れ協力していただく教員の方々にもメール書き、さらにリーズ大のお二人に準備状況をメールで知らせ、それが終わると今月末の社会教育研究全国集会分科会報告される方への連絡事項をメールして、などとしているともう良い時間になる。仕事を切り上げて終わりにする。
PC配線を外し、パソコン、キーボード、スピーカー、その他スキャナ、CDラジカセ、机の上のいくらかの文具など、明日の引っ越し業者の手を借りずに運びたいものを、少し離れた場所にある一時引っ越し先の建物内の研究室まで、車で運び込んで、今までの研究室はすっかり空っぽになった。今月から半年間は、改修工事で仮住まい生活になる。
帰宅後、夕食時に花火の音が響く。今年の花火大会(新聞社・テレビ会社の主催)は二回だけ。先週に続いてのもの。シローは、その音に落ち着かない。地震、雷、火事、親父のうち、そのいくらかは犬にはまだ畏れの源として有効のようだ。
その花火大会。いつも見るチャンスを逃しているので、今年は外に出てみた。歩いて数分の距離だ。英語のfire worksの通り、夜空に多彩な光(火)を放っていた。この地では、早くも夏の終わりを告げる花火だ。川岸を渡る風が心地よい。大勢の家族連れ、恋人、学生たちの姿。若い男女ほど、浴衣姿が多い。涼しい夏の夜の、燦めきが残像となって移ろいでいく。八月の最初の夜のfire works。夏の心の記憶。
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