5月の連休は、毎年、家人と過ごす旅の休暇にしている。今年も、本当は、精神的余裕のない原稿の瀬戸際に立っているのに、腹をくくって、ままよとでかけることにした。
2007年は、大沼国立公園での3日間をネーチャーガイドさんに教えてもらいながら過ごし、帰りは森町の満開の桜を眺めて帰ってきた。
2008年は伊豆湯河原に家人は東京経由で、僕は名古屋回りで合流し、温泉でゆっくりした。帰りは、上野公園でダーウイン展を見てきた。
2009年は、利尻・礼文めぐりで、天候に恵まれ自然を満喫した。(このブログにも紹介した)
今年は、どこに行くかを2月に考えて、人の流れに逆らってまたもや北に向かった。知床・ウトロ・羅臼行きである。クジラウオッチングを計画したのである。結果は、クジラについては、遠くからほんのわずかミンククジラを確認できたくらいであった。しかし、幸いなことに、代わってオルカ(シャチ)ウオッチングを満喫した。また、豪州・タスマニアからはるばるやってきている水凪鳥の大群を観察できた。三日間で約1300キロメートルの移動であったが、現実を少し忘れて、楽しく時間を過ごしたといえる。
5月2日(日)
札幌から、世界自然遺産の地、知床・ウトロに向かう。途中、遠軽、網走を抜けてくる。今年は、寒の戻りがあって、すべての花の開花は遅れている。
日の出海岸を通り、エゾシカの増殖ぶりを間近に見ながら、オシンコシンの滝にたどりつく。偶然に、僕の研究グループの学術専門員のSさんに出会って奇遇と挨拶した。Sさんも連れ合いの方と遠出の旅に来ていたようだ
ホテル街の背景に知床連山が控えている。日の入り前のホテル着であった。一風呂浴びてから、日の沈む情景を見に急ぐ。ウトロのこの情景は、僕にとって1990年、2000年以来だ。
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