10月の後期開講後、日常の日程は講義や演習、時々の校務委員会で埋まっていくことになった。例年と同様だ。
天候も徐々に、冬モードへ移行している。街中では、スタッドレスタイヤのセール、七五三行事(本州よりも1ヶ月早い)、冬用の漬け物野菜の売り出しが行われている。
構内の樹木も徐々に緑色が退行し、紅葉そして落葉が進行している。
左は、半月ほど前の風景。
研究室の窓から見える風景の中にも徐々に紅葉が始まっている。
紅葉と落葉はほぼ同じだ。足下には、イガ栗、銀杏、団栗などが転がり、野鳥の食や時に地域の住民の採集の対象となっているようだ。
今週は、学部や大学院の授業の合間に、関係した部門の職員人事選考の最終審議、幾つかの委員会会議、そして大学職員セミナーがあった。
左は、2010年北海道地区大学職員セミナーの模様。国、公、私の大学職員53名の受講であった。僕は、最初のプログラムしか今年は関わる余裕がなかった。2つの全学部局関係の委員会が入っていたからだ。
<トピックス幾つか>
8月5日の落盤事故から2ヶ月余も閉じこめられていたチリの鉱山労働者33人の救出劇がこの間報道された。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101015ddm003030099000c.html
10月13日には、全員が救出された。テレビ、新聞等では大きく報道されている。この事故については、背景や、問題性、救出をめぐる政治、救出技術、各国社会の関心、等々色々な情報が飛び交い、事柄の本質はどこにあるのか、論評も多い。否応もなく、情報社会に我々はいるのだと思い知らされる。
他方では、中国の獄中の人権活動家劉暁波氏(リウ・シアオ・ポー氏)のノーベル平和賞受賞については、中国では情報封鎖が続いているようだ。しかし、その網の目を破って情報は行き交う。
あるmlからは、yさんの次のメッセージが発せられている。
<中国ではノーベル平和賞の報道が制限されているが、民間では、以下のように伝
えられている。「抗日将领遗子」という点でも連帯したい。みな当局に検挙され
たという。それでも奮闘する中国の人士に声援を送りたい。>
他国の人権問題は、外国人としての関わりが難しいが、yさんのように言うことも一つの見識である。民主主義の成熟度は、支配政権に反対の立場の人々であっても、政権が、その人たちの言論の自由を保障することの成熟性にある。そういう点で、どの国も民主主義の成熟度が問われているのだろう。我が国社会もその意味では、多くの未成熟性をもつ国である。
我对刘晓波持大异议,可因为我尊敬的抗日将领遗子为国人获诺奖上广场宣传,我
就为其助威啦,是为糜老者助威,也为中国人声援。请看博讯今日焦点要闻:《抗
议将领遗子糜崇骠为国人获奖宣传 自由诗人王藏为其声援助威》
http://news.boxun.com/news/gb/china/2010/10/201010121247.shtml
数日前に、「扉をたたくひと」(The Visitor)という映画を観たが、9.11以降の米国社会の民主主義の許容度の狭まりは、憂慮すべきものでもあった。しかし、このような映画がつくられ、主演のリチャード・ジェンキンスがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのも米国社会の一つの懐の深さと言えようか。http://www.tobira-movie.jp/
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