日本のポピュリズム政治をはびこらせるいくつかの要因のひとつに、メデイア操作があるようだ。
新聞、TV業界を牛耳る動きは、世界に共通する。
同時に、メデイアに意識操作の手法を提供するのは巨大な広告業界である。
例えば、「電通」(前身は「日本広告」「「日本電報通信社」)や「博報堂」の淵源をたどれば、軍部や国家権力の宣伝・広報あるいは企業の民衆意識操作に結びつくことは、よく知られている。最近は、TVを牛耳る吉本興業などのフィクサーとしての急成長もあるようだ。しかし、素人は、余計なことを書く必要もあるまい。それらの詳細は、メデイア研究の専門家にまかせよう。
民衆の意識操作について、先達の研究者のウエブサイトから示唆されたことがある。
題して「相撲スピン」である。関連して、red herringという言葉の政治的隠喩に感心した。
2つのコトバは、権力のお先棒かつぎのメデイアが得意とするようだ。真相・焦点隠しである。
ところで、焦点ずらしや隠し方にはいくつものテクニックがあるようだ。よく知られているのは、ジョージ・オウエルが示唆したような、コトバを書き換え、すり替える、あるいは別の意味に変えてしまう方法である。
例えば、次の言い回しはよく知られている。
- 戦争は平和である (WAR IS PEACE)
- 自由は屈従である (FREEDOM IS SLAVERY)
- 無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)
これに対して、spin,あるいは red herringは少し違う方法のようだ。
''スピン'''とは、[[パブリック・リレーションズ]](PR)において、特定の人に有利になるような、非常に ...高度に操作的なかけひきを含意している。[[政治家]]はスピンについて政敵から非難されることが多い。
http://www.eigo21.com/etc/kimagure/z122.htm(red herringの語源についてのサイト)
<Red herring は「人の注意を別の方に向けるもの」という意味で, 議論と無関係なもっともらしい考えを出して人を誤謬に導いたり, テストの「ひっかけ問題」として受験者を困らせたり, 推理小説で読者の推理を惑わせたり, 国民の関心を別の方に向けて党や国の都合にあう政治をしたりする手段になります。>
要するに、これらのやり方も、人々を操作し、たぶらかし、違う場所に導くやりかたの1つである。
これらの示唆を示した文章については、下記に記すウエブサイトをを参照されたい。
ところで、上記を示す事例として、2つのウエブサイトでは連日の「大相撲八百長報道」があげられている。
ただし、それが、上記のspinやred herringのような政治の焦点ずらしにあたるのかどうかは、僕には良く分からない。ただ分かることは、一連の報道のニュースソースが警察がらみらしいこと、菅政権の失政の中で時期を見て出されてきているらしいという情報は下記のものを参照すると出てくる。
1つは、「市民スポーツ&文化研究所」を主催されている、MさんのHPである。手術入院後、治療を継続されているが、お元気である。スポーツに関する主張と論理はいつも鋭く明瞭である。
http://iscc.jp/Default.aspx?tabid=109&EntryID=5882
もう一つは、上記にも引用されている佐賀大学のTさんのHPである。物理学を専門とされ、平和の問題、大学や科学政策に警鐘を鳴らされ、いつも傾聴している。
http://pegasus1.blog.so-net.ne.jp/2011-02-03
皆さんはどう思いますか?
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