日本のカレンダーでは、企業も、学校も、役場も4月が新たな年度始まりだ。
今年は、3.11東日本大震災もあって、東北地域ではまだ学期開始のめどが立っていないところもある。そのような大変さを想像しながら、自分の持ち場ではきちんと仕事を始めていく覚悟が必要なのだと自分に言い聞かせている。
先週、事前の連絡があって卒業生のIさんが研究室を訪ねてくれた。僕のゼミを卒えてから、色々な経緯の中で決意し直して(その相談には幾度ものったが)、関東地区の大学医学部に入り直して、無事この春に卒業し、医師国家試験も通り、大学病院で4月から研修医になるのだ。在学中にも幾度か帰省の折に訪ねてくれたが、専門職の第一ステップたる学部を卒業し、新たな仕事に向かっていく若者の希望にふれることは、嬉しいものである。教育学部と医学部の双方を踏まえたヒューマンな医師になっていってほしいと思う。彼女の医局でも多くの医師がボランテイアで東北地域に出向いていると生き生きと話してくれた。
明日(今日)からは、ガイダンスが続き、新入学生や上級学年進学生、新入院生のフレッシュな声が満ちてくるのだ。
若者に学ぶとは、内に秘めた希望を聴くことだ。
そういう季節の始まりだ。
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