この週末もあわただしかった。
金曜夜は、組合での全大教書記次長とH大職組執行委員会との懇談を途中抜けて「こどけん」例会へ。そこでは、週前半にあった僕の誕生日も祝ってもらった。このところ、こどけんの会合は、月例会方式となったので、一ヶ月の間に生じた事柄報告や、今後対応すべき多くの検討課題があった。ここでは、詳しくは書かない。終了後は、食事会。僕は、久しぶりに参加。あいにく車だったので、アルコール抜きでの、ウーロン茶を飲んでの参加。控えめに、皆さんの話を聞いていた。散会して、家に戻ると12時過ぎだった。一日多くのことがあり、やや疲労モードだった。
土曜は、札幌駅前のプラニスホールで開かれた北海道 地域・自治体問題研究所設立記念集会に参加した。この準備には、主に、酪農学園大学の河合博司さん、北海学園大学の小田清さんたちが関わって来られた。僕は、河合さんの準備のためのここ数年間の学習会には日程が合わず、ずっと案内だけをもらう状態が続いた。また直近の研究所設立準備の過程も関われなかった。しかし、設立にいたったことは慶賀特筆すべきで、関係者のご努力に敬意を表して、集会には喜んで参加した。
愛知にいた頃は、僕は、東海自治体問題研究所の活動に参加し、主に教育部会で、学校関係者や自治体関係職員(社会教育関係)の方々と親しく交流し、多様な企画も実施し、多くの活動を行った。思い出も多い。その後、大学を移動して埼玉時代には、自治体問題研究所本部とも近くなり、かつ埼玉自治体問題研究所とコンタクトがとれ始める段階になった。地域の学習会での助言者や岐阜でもたれた全国集会では、分科会の共同研究者役もつとめた。が、これも、いくつかの実践的関わりがつき始める段階で、北海道に移ってしまった経緯があった。
北海道に来てみると、その地理的範囲が広いことや、自治体組織の状況や運動の段階から、オホーツク地域・自治体研究所が先行して設立されていたが、北海道全体及び札幌地区には、残念ながら、その組織がなかった。そこには、色々な理由が考えられたし、色々な人から北海道固有の困難な事情も聞いた。そのことについては、ここでは書かない。僕自身も、大学での立ち位置において、愛知や埼玉時代とはやや異なるところに立脚せざるを得ない事情に立たされた。そして、この10年間、やや違う分野で研究・教育を行うことになったせいか、なかなか地域・自治体との関係において、独自な時間とエネルギーを注ぐことができなかった。残念ではあった。それでも、僕は、札幌にいながら東海自治体問題研究所の会員を辞めることなく、機関誌の『住民と自治』を毎月郵送してもらい、東海地域の情報はその都度ニュースレターや所報で知らせて頂いてきた。読者としては、35年の長期に及ぶ。だが、何せ札幌と東海地域は遠い。実際的なことは、何もできずにきた。
故に、昨日の設立は、嬉しいニュースであった。「北海道地域・自治体問題研究所」というネーミングは、オホーツクの研究所と同じく、北海道固有の基盤と事情から来るのだろう。道庁や札幌市の自治体職員をいかに増やすか、これは今後の課題であろう。これも書き出すと長くなりそうなのでやめる。
岡田氏の記念講演。構造改革・新自由主義時代に決別して、あらたな自治の可能性を説く氏の講演は、明快だ。余談の中で、氏は、H道知事のT harumi氏と同郷で、ご迷惑をおかけしていますと笑いを誘った。どうでも良いが、ということは僕と同じT県生まれということだ。
3つの自治体の長。東川町は、僕は、まだ未訪問地だが、西興部、訓子府の首長のお二人とはいくらか関わりがある。
昨日は、岡田知弘(京大、自治体問題研究所理事長)氏の記念講演、松岡東川町長、高畑西興部村長、菊池訓子府町長の特別報告、そして6人の各分野(地域経済振興、子育て、自然エネルギー、道立研究所、自治体財政再建など)からのリレートークがなされた。会場には、約260名の参加者がびっしりと椅子を並べて報告に聞き入り、熱心に反応していたのが印象的であった。
今後、僕も、この地にいる限りは、微力ながら何らかの関わりを持とうと思う。
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