9月1日(水)
午前は比較的ゆったりできた。ある論文の英文abstractを作成し送稿した。また、いくつかの連絡事項をメールで送信した。
昼時間に、Jさんが現れ、今日の訪問先であるモンゴル国立大学前学長のス.ダワー(S.DAVAA)さんにインタビューに出かける。タクシーで行くが意外と早く着く。昼食をとりに、隣の韓国系ホテル(sun jin hotel)のレストランへ。
昼食後、モンゴル国立大学原子力研究センターへ行く。
ス・ダワーさんの研究室でセンター研究員の会議が少し長引いていて、待ち合わせ室で待機する。
観葉植物や鉢植えの花々が心を和ませる。
ス.ダワーさんがセンター長である。原子物理学が専門で、僕の勤務校の理学部のk先生とは旧知の仲という。
アクレデイテーション委員会のレポートの一つをファイルでいただいた。
約1時間40分の面会であった。多くのことを聞き、世界銀行向けのレポートのファイルを頂いた。辞して、帰りはホテルに戻る。Jさんに4万ツウルグを渡し、週末の劇場チケットその他の手配を頼む。
夕食は、この日はインド料理にした。注文した量が思った以上に多く、またしても残してしまう。
1500メートルの高地のせいか。疲れやすい。
9月2日(木)
朝食後、8時50分にJさんが来る。
最初の訪問は、9時半から、文科省のアクレデイテーションの情報、モニタリング、評価の主任研究官のレグスレン・バテルデン(Regsuren BAT-ERDENE)さんである。合同庁舎の建物は、森林局、環境省、文科省の3つが入っている。
一階では、受付守衛の方が入退出のコントロールをしている。
バテルデンさんは、ペテルブルク大学(レニングラード大学卒業、PHD学位を得ている。)留学を終えて、文科省入省、ロシア語はむろんできるのであろうが、英語の達者な物静かな方だ。インタビューは英語で主にすることになった。詳細は省くが、有益なヒアリングだった。やはりどの国にもすぐれた専門家がいると思わせる人だった。ソビエト時代の負の遺産、世代間ギャップの問題、政策と大学人との葛藤対立、国際的基準とモンゴルの改革のプロセス、を興味深く伺い、かつ質問だけでなく意見も交換した。
次の訪問は、移動して、11時からアクレデイテーション委員会のジャム・トウンラグ(Jamts TUNGLAG)さんとバトウルジル サルール(Bat-Ulzil SARUUL)さんである。
二人とも女性であり、トウンラグさんが年配で、上司(多分ロシア語ができる方)で、サルールさんが若い専門家。サルールさんは、アメリカの大学で学び、この委員会に勤務。主に、サルールさんに英語でのインタビューとなった。これも詳細は省く。アクレデイテーション委員会の構成、専門レビューアーの構成、手数料、具体的な基準、アジア太平洋地区の質保証会議の開催、内容上の諸特徴などを聞いた。これも有益な内容。アジア太平洋地区の大学の質保証会議の報告書はコピーしてお返しすることになった。
辞して、昼食を食べに行く。ウクライナ料理のレストランへ行く。隣席の客の一人は、ホテルで朝食時に一緒になるが誰かわからない。これは、量も味も適切なものであった。
第三のインタビューは、2時半から、私立のイク・ザサグ大学の学長のナムスライ・ニャムオソール(Namsrai NYAM-OSOR)さん、である。
今回初めての私立大学学長インタビューである。対外折衝室の女性が英語通訳で同席する。僕が英語で聞き、それをその女性がモンゴル語に通訳し、学長が答えるとJさんが日本語にするというコミュニケーションだった。私学の存在、アクレデイテーション委員会の様子、私学のミッションその他を聞く。アクレデイテーション委員会の勧告内容については、大学の企業秘密で言えないというところもあった。1時間ほどで辞して、今日のインタビューは終了。
ホテルを仲介してくれた旅行店へ代金を払いに行き、その次は両替店で日本円をTg(ツウルグ)に換え、その後ホテルに戻る。週末の郊外自然見学の代金分をJさんに渡す。
夕食は、この日はホテルの日本料理。家庭風料理である。客の若い日本人が話しかけてくる。僧侶で、この国の寺院の訪問旅を、ガイドについてもらい旅してきたという。色々な理由で、この国に来る人がいる。モンゴルは奥が深い。
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