11月4日(木)
朝食後、簡単な打ち合わせをした後、歩いてスウオースモアセンターに行く。ハイドパークを抜け、クラレドンロードに沿って、およそ25分くらいの距離だった。
下記は同センターの紹介HPなどの資料。
http://www.swarthmore.org.uk/shared/cms/interface/view.aspx?id=1
http://www.iiz-dvv.de/index.php?article_id=1085&clang=1
センター1階には受付,カフェ、展示コーナー、各種会議室、工房などがある。
右端は、Maggi Butterworthさん。センターのDirector。所長さんのような位置にあり、長いキャリアをもつ。他に、Kathyさん(カリキュラムマネージャー)、隣接するリーズWEAの スタッフ(名を失念した)も参加された。
センターのスタッフ構成としては,Maggiセンター長,カリキュラムマネジャー3名(キャシーともう一人)、リソース(財政・情報)マネジャー2名のほか,カウンシル(募金集め)トラスティが勤務。
キャシー氏は,コンピュータに関するカリキュラムを担当している。このほか,健康生活,少人数のプログラムとして退職した裕福ではないが知的な好奇心に基づいて教養を高めたい高齢者のための教育を担当している。ITのインフラや,Eラーニングやカメラ・機材などの管理なども担当している。このほか,スタッフの研修(SD)も担当している。ここは組織が小さいので,みんなかならず1つ以上の仕事を担当している。詳しくは、別に記録化するのでここでは省略する。
建物は、1840年築の年期が入っている代物だがしっかりしている。マギーの後ろの肖像画は、この建物に暮らしていたこともある女性作家。
文学講座のプログラム風景。毎週1冊ずつ読み込んできて、講師を囲み互いに感想やコメントを述べ合い、理解を深めるスタイルだ。
これは、絵画講座。制作と理論、鑑賞が組み合わされたプログラムで、障害をもつ人々も参加している。
これは陶芸工房。
ここでは、IT講座で、HP作製のやりかたなどを,レイアウト、作製方法など実際の実習を含んで行なっていた。
ランチはここのカフェで各自購入した。僕は、マフィンとテイーにしたが、皆は、大きなサンドを食した。
再会を約して、別れ際に記念写真をとった。
スオースモアセンターの次には、それほど離れてはいないカーデイガンコミュニテイセンターに、時間に間に合うべくタクシーで向かった。
http://www.cardigancentre.btik.com/Home
http://www.cardigancentre.btik.com/YouthPoint
Cardigan centre model of careをダウンロード
http://www.bassac.org.uk/in-my-region/scotland-northern-england/case-study-cardigan-centre
カーデイガンセンターは、コミュニテイセンターである。建物は左右に2つの建物から成り、高齢者の多様な支援,学習教育,福祉、相談部門と若者の包括支援、学習教育,スポーツ、相談、就職情報、などのユースサービスの両面を担う。2006年調査でも訪れたが、その場合は、コネクションズとの関係で,主に就労、学習、相談など、ジョブに関する内容での質疑が中心であった。今回は、ユースワークを軸にしたユースポイントとしての活動の実際と、問題点、課題をお聞きすることが主眼であった。
軽スポーツ室には、パッチワークでの大きなカーデイガンを作成中で、この種の縫い物としては最大ではないかと、ギネスに照会中とか。
応答してくれたひとりのレオンである。他に、ステイーブと見習いスタッフの3人が迎え入れてくださった。
多彩な活動を示す画像。
ステイーブが途中から話に加わってくださった。
ゲームソフトやポップアートの作製や交流,学習も行い若者に人気がある。ゲームのDVD作製も行っている。
カーデイガンセンターにやってくる若者の特徴、デタッチドワークでの若者との接点づくり、具体的なユースサービスの活動実態など興味深い内容であった。また、英国社会における若者の位置、後期近代の若者の大人期への社会的移行の困難を実践家の立場から具体的に事例をあげて説明いただいた。思わず、日英の若者の現状と問題性、とくにニート,失業、自信の喪失、自己責任論、などの支配的な潮流は共通であった。日本の若者の孤独感、社会的ひきこもりの現象などへの英国サイドからの質問や確認は貴重な対話となった。詳しくは別の記録に譲ろう。
カーデイガンセンターを辞していったんホテルに戻り、夕刻には、皆でキース・フォレスターさんの家での夕食に招待いただいた。
白ワイン、スターターにパンプキンスープ、その後スコテイシュビーフの煮込みに野菜添え、デザートにケーキとベリーのパイ、コーヒーであった。
通訳をしてくださったAさんは、かつてのホストファミリーのHさんが、この日は迎えにこられた。
右はスーザンフォレスターさん、左端はHさん。
時間も良い時間になって、僕たちもフォレスター家をおいとました。タクシーで15分くらいでホテルに到着し、皆やや気持ちの良い、酔い加減であった。
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