先週もタイトな日程であった。
週末は、「子どもと教育文化 道民の会」の事務局会議とその後の忘年会であった。1月8日の新春の集いの最終ツメや今後の日程等を確認した。
忘年会では、日頃多忙なメンバーが集まって交流を深めた。
忘年会のお店。小さな居酒屋。
12月12-13(日、月)は、三重県伊賀上野にある、愛農学園農業高等学校の訪問調査であった。http://www.ainou.or.jp/gakuen/index.htm
この間行ってきた、韓国プルム学校との比較のための姉妹校調査として位置づけた。農業を核としての実際的知識や技術、他方での三愛精神に基づきつつ、人格教育、キリスト教の人間愛を個性的におこなっている。私立の農業単独校としては、唯一の存在である。
なぜ、この学校が生まれたのか、全国愛農会との関係性、生徒への教育だけでなく、社会人や就農を目指す人々への技術講習や講座、地域での連携活動など多様な質疑にお答えいただいた。
生徒は、全国から参集しているが、経営は決して楽ではない。多くの資料もいただいた。
ここでは、詳細は、省こう。
プルム学校との比較においても、有益な多くの知見をお教えいただいた。幅広く奥行きのある説明をされ、質問に丁寧にお答えいただいた奥田校長をはじめ、関係者の皆様にはまことに心から御礼を申し上げたい。
愛農学園の所在地は、榊原温泉や青山高原の近くである。宿泊した津市内よりは、気温が年平均で2度ほど低い。伊賀上野市が、行政的な自治体である。
創設者は、故小谷純一氏。著書に、『愛農救人類の書』(1957)、『愛農救国の書』1950)などがある。この絵は、卒業生の農民画家の手によるものという。
現校長の奥田信夫氏に多くを語っていただいた。
全国愛農会の山本和宏氏に、愛農学園と小谷純一氏、全国愛農会との関係について、歴史、実践、国際的関係についてスライド資料を見ながら説明していただいた。
偶然ではあるが、有機農業学会の方々も合流された。
愛農学園は、全寮制の学校である。お昼休みは、生徒たちと一緒に食事をいただいた。食材は、同校でとれたものを中心とした、有機食材である。
この日のメニュー。(玄米食、菜っ葉と卵のおすまし、鰯のからあげと野菜サラダ、ホットミルク)
生徒がつくった愛農マップ。今年、耐震改修工事を終え、今後3年間で資金を蓄え、隣地に新たなホールや校舎を建設する予定である。
現在の本校舎。
行きは、空港から鉄道経由であったが、帰路は津から高速船で海上から空港へ移動した。
今回は、愛農学園高校という学校が果たしている役割を見聞し、資料を集め、そしてプルム学校との比較を考える上で示唆に満ちた印象深い調査の旅であった。
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