今日は、地味な原稿仕事などが続いた。
3月も終わりに近づいて、4月以降のおおよその仕事の見通しや段取りが必要になっているのに、何か心が落ち着かない。震災以降の心象風景に、ざわざわした音が続いている。被災地の只中にいる人々の苦労を思えば、僕の心模様などどうでもよいようなレベルなのだが。
今年は、静岡で行われる予定の夏の社会教育研究全国集会の準備が進み始めている。今朝、メールを開くと、僕にもその準備の一員としての役割が記された計画プログラムが送付されてきた。まだ、同意前の段階なのでやや困惑していたら、午後に、関係の友人のNさんから電話があって、内容や事情をお聞きする。
中心に位置すべき人の一人のIさんが、被災地仙台にあって身動きがとれない状態が続いているのだ。電気、水道やネット、携帯などのライフラインは復旧してきているのだが、仙台以南の新幹線や高速道路はマヒし、ガソリンは慢性的不足で、上京の足も自由ではない状態とのこと。家の中や職場の復旧はまだ見通しがつかない状態であるという。
夕方、このことで、直接Iさんと電話で話すとやはり厳しい状態のようだ。原発の危機的な状況もあって、原発報道が中心になって、また津波災害では避難所(毎日その人数が減っているが)中心の報道もあって、(原発事故での危機的状況、あるいは避難所での被災者の健康状態など、それぞれは大変に猶予ならない厳しい局面にあることも確かなのだが)、在宅被災の人々、あるいは孤立した地域の住民のことは報道の陰になりやすいし、行政の把握も不十分で、十分に物資も情報も届いていないようだと伺う。
ならば、条件のある人間が役割を発揮するしかあるまいとも思う。
追記1
関係する学会のMLでいつも積極的な発信をされている大阪教育大のYさんが貴重な現地レポートを出されている。Yさんが関わっている日本アウシュビッツ博物館は、福島にあり、その活動復旧に尽力されてもいる。その訪問に付随した現地レポートである。下記のファイルをご覧下さい。
Report from Mr.Yamada 2011.3.27をダウンロード
できることを、それぞれの持ち場からしていく他はないのだろうと思う。
追記2
これは、更新で追記する。震災後心配で、福島の実家等に一時戻って帰ってこられた東京のKさん(友人)の情報である。(4月1日)被災にあわれただけでなく、その後の原発事故問題で、福島に住む人の心労は大変だと思う。
追記3
報道されないことを知るに貴重なニュースソースがある。
「マスコミに載らない海外記事」というブログである。海外にも、エセ科学者、権力に寄生している解説者たちがごまんといるようだ。英国で、ドイツでこう言っているから大丈夫と「海外情報」をもとに安心神話を振りまく人もいるので、そういう人の嘘を見抜く上でも貴重だ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/
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