9月も終わりだ。最後の週末になった。
今朝は、寒い。最高気温は15度、朝夕は、10度前後に冷えた。書斎は北側で、やや冷えるので、早いかなと思ったが、今年の秋、初めて、電気ストーブを入れた。土曜の今日は、ゆっくり眠れるかと思ったが、そうはいかない。連れ合いがO通りでの、オータムフェストでの出品があるというので、作品その他の搬入を手伝うために、車を出す。
この一週間もあわただしかった。以下は、備忘録だ。大学教員のやや余裕のない日々を記すことになろう。
22日遅くに、和歌山から帰宅。たまっていたメールの応答。このブログに、学会その他の記録を書いておくことにしたので、23-24日は、すこし時間をとられたか。
23日は、秋分の日。昼と夜の等分の日だが、あまり感慨がわかない。資料整理や、ブログ書きを午前中一杯使って行う。やや乱雑になった部屋掃除の後で、この間恵贈いただいたり、購入した本のいくつかに眼を通す。
左は、阿智村の岡庭一雄さんと京大の岡田知弘さんの対話本。読みやすい。来年の社会教育研究全国集会の開催地になる。
その右は、恵贈いただいた書。島田修一先生が所長をされている社会教育・生涯学習研究所の調査研究の成果。小さくても輝く自治体の長野県栄村、喬木村、福島県飯舘村、それに加えて高知県四万十市、埼玉県所沢市などの事例が的確に整理されている。精読すべきところがいくつかあるように思った。
次は、日本福祉大学の小木美代子先生の大学での教育実践記録、あるいは成果ともいうべき冊子。ゼミ卒業生が500人というのは、すごい。来年春に定年退職される。新たな出発をお祝いしよう。
夕刻Huang Yuさんを家に招き、夕食。翌日が帰国日で、あわただしい中を、短時間、色々な日本での思い出話しを聞いた。研究と共に、沖縄から北海道の釧路まで各地をあるいて、見て、聞いて、話して、読んで、書いて、日本という国と社会をまるごとつかもうとしたことも、この2年間の成果だという。旅をすることは、学びのひろがりを味わうことだ。良い面も悪い面もまるごと等身大につかんでの滞在が彼にとって今後プラスになることを祈ろう。最後の日は、レンタカーを借りてきていて、留学生たちにいくつかの生活機器を譲っていくというのでアルコール抜きの宴だった。彼も少数民族出身なので、アイヌの民話などいくつかの本をさしあげた。また、昨年お世話になった劉宝存教授に、昨年滞在時の写真とこの5月に出版した拙著をHuang Yuさんに託した
24日は、午前に会議。
昼に、空港に行く余裕がなかったが、この日帰国するHuang Yuさんと入れ替わる形で、同じ北京師範大学の修士課程を7月に終えて、今年から始まった中国政府の新規留学生派遣事業(中国の国家重点大学から選抜された学生・院生を日本の大学が受け入れる事業。滞在費は中国負担、授業料は日本の大学が免除する。)で受け入れることになったRKさんが来日した。2月に博士後期課程の試験を受けることになる。
今は、H大にも海外留学生受け入れ支援プログラムがあり、指導教員がすべてをこなさなくても、院生・学生にチューター役を有償で依頼できるシステムができている。それに、同じく中国からの留学生のCHさんに応募してもらい、最初の様々な生活のソフトランデイング支援や区役所、携帯、その他必要な事務手続き支援にあたってもらうことにした。今回は女子院生寮に入寮が決まっていたので、比較的スムーズに進んで、夕刻研究室にRKさんとCHさんが共に顔を現したのでほっとした次第である。
その後で、Mさん来室。前回の博論申請論文の予備審査委員会結果を説明し、修正事項を確認し、次回にそれを見て、他の先生方にお渡しすることを確認。
25日は、雑多な資料作成が続いた。夕刻には、日本教育学会と北海道教育学会との共同事業計画(共催シンポジウム)の打ち合わせがあり、双方の関係者7人に集まっていただき、一定の方向を確認した。その概要は、僕がとりまとめて、日本教育学会事務局に送り、10月の常任理事会にかけてもらうことになった。
なお、Huang Yuさんからは、25日に無事帰国した旨のメールが届いた。
Dear Prof.○○(僕の名前),
I got back to China and finally can get into internet to use email. Here just like to say hello, and thanks again for your kind help during my stay in Sapporo.
Hope to go to ○○ University again in near future. If there is any chance, please let me know.
Sincerely,
Huang Yu
26日は、午前早くから大学院教務委員会。僕の10月からのサバテイカルもあるので、大学院入試その他、懸案事項について一定の方向を出すように討議。
その後、いったんは研究室(一時引っ越し以来、結構歩いて戻ることになる)に戻り、諸雑務をこなす。午後は教授会があり、再び歩いて人文社会系総合棟へ出向く。終了後、今度は、学部2年生向けの概説担当者による授業改善の話し合いを行う。名案は出ないが、認識を共有することは大事だ。
終了後は、今度は情報教育館での僕の研究グループでの博論検討会。また歩いて戻った。この日は、良く歩いた。今回は、博士後期院生で、S大学の上級事務職員でもあるUさんの報告。中堅大学職員の研修及び高等継続教育の可能性という報告。出席人数は久しぶりに多く、14人だった。報告の内容をめぐって議論は活発だった。次回の日程を確認して散会。研究室に戻って、今度は、留学生の相談にのった。それも終わって、時計を見ると、夜10時を回っていた。さすがに疲れた。秋雨というにはやや寒い雨に濡れながら地下鉄に向かう。ようやく一週間が過ぎたという感じだ。
p.s.
こどけんのMIさんから、沢田研二の「我が窮状」の動画を教えられる。「窮状」は憲法「九条」にかけてあるらしい。英霊という言葉が気になることは誰かも書いていた。ジュリーも老いた。それでも、なかなかのものだ。
http://jp.youtube.com/watch?v=qla97qdg7G0
「脱走兵」という作品も教えていただいた。
http://jp.youtube.com/watch?v=UvFKeUXLGjQ
この間の悲報もあって、アルビノーニのG-Minor Adajoも心に響く
http://jp.youtube.com/watch?v=YT2R2acqrb4&feature=related
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