久しぶりの静かな日曜日。
仕事はあるが-延ばせない責任のある仕事がいくつかあり、ご迷惑をおかけしている-ずっと走り続けてきて休養が必要なタイミングだった。昨日、今日は、それで少しだけ小休止の日だ。
連れ合いのオータムフェスト出品は、昨日は雨交じりの寒い中、それなりの人の往来があって盛況だったとのこと。友人、知人、市内、道内の通行人、国内旅行客、国外旅行客と多彩なひとがのぞいていき、昼過ぎには、子どもの権利条例の署名活動に賛同して署名もしたようだ。
今日もフェスト出品があり、僕は荷物運搬をしたあと、家に戻った。左は、大通り公園のテント店。今日もにぎわったようだ。
僕は、資料整理と、いくつかの読書とあとは仕事だ。
毎日新聞のCH記者取材が、26日の記事になった。送っていただいた記事は下だ。
大学の生き残りをかけての戦略的連携は、両義的な内容をもつ。地元の意向を汲み取り、コンソーシアム的効果をねらう側面と、文科省的には競争を組織しながら統廃合を促進する方向だ。
今日の読書は、左の二冊。すべてを読み切れていないが、半分読みの感想だ。
焦点は、現代に向き合う知のありかただ。グロバリぜーション、新自由主義的経済がもたらす問題の打開には、この点で、両面の研究が必要だ。
一つは、対案の提示だ。ローカルな知は、この間の欧米中心主義的なものごとの尺度形成への明確な対抗軸の提起だ。京大のM教授を中心とする一つの方向軸は、傾聴に値する問題提起となっている。問題は、それらがある種の民族学的、文化人類学的、文化論的,知識社会学的な傾向にややシフトしていることだ。ギアーツ(Geertz)のlocal knowledgeの議論や、土着の知(indigenous konowledge)の議論は、掘り下げるべき奥行きを持っている。その点で、単純な政治批判主義は、無論意味がない。さりとて知のヘゲモニーやその潮流の帰趨は、政治・経済を避けてはあり得ない。このあたりはもっと議論が必要だろう。
もう一つは、新自由主義と新保守主義の結託において、一方では「新しい経営主義」(new managerialism)が語られるととともに、他方では、保守的傾向が強められてきた。本書は、前者への焦点よりも、むしろ後者の保守主義の攻撃的特徴を含めてのright wayの吟味だ。rightは「右」でもあり、「正しい」ことでもある。著名なM.アップルが、right wayのとなえる市場、水準、神、そして不平等をどう裁断するのか。そこに読書の関心が向けられることになる。
両書は。新自由主義、グローバリゼーションへの向き合い方の一つの方向性を示唆している。心して熟読してみよう。
夕刻、農工大Aさんから宅急便。何だろう、資料の送付かなと思ってあけると、研究室院生の皆さんからの、農工大農場ゆかりの麺類と、三種の焼酎「賞典祿」の送付だ。どうやら、社会教育研究全国集会終了後の農工大Aゼミのコンパについ顔を出してなんだかタダ酒を飲むことになりそうだったので、それはまずいとお金を置いて帰ったことへの心遣いのようだ。優しきゼミ幹事のSさんの配慮なのか。申し訳ないような気になる。多謝である。大学ブランドのこのような洗練は見習ってよいと思う。
A先生
ブログにまで載せていただきありがとうございました。
章典禄はいかがでしたか?
こちらはちょこちょこっと葉が赤くなってきました。
寒くなってきますので、お体に気をつけてください。
農工大A研S
投稿情報: 農工大A研S | 2008年10 月 6日 (月) 21:10