日本人の多くは淡泊だ。(無論、例外は多い) 僕も例外ではなさそうだ。
しかし、韓国の方々(これも例外は少なくないと思うが)は、概して熱情的、積極的、そして厚情心のあふれる方々が多いように思われる。
この夏は、7月に日韓生涯学習セミナー、8月に社会教育研究全国集会への韓国からの27名の参加者があった。その中心にいつもおられるのが、チェ・ドンミンさん(尚志大学校)とヤン・ビョンチャンさん(公州大学校)だ。お二人には、この数年間実に色々な場所や場面でお会いしてきた。
チェ・ドンミンさんとは、確か、2004年春の韓国訪問で、韓国教育開発院に勤務されていた頃にインタビューしたのが最初で、後は、韓国生涯学習フェステイバルで済州島にて再会。さらに、ソウルでは僕たちの調査訪問などで、年に2回に及ぶほど、幾度もお会いした。また東アジア成人教育セミナーでの東京とソウルでの集会。社会教育全国集会での福岡、箱根での再会。そして札幌(昨年は客員研究員として滞在された)での数多いつきあいである。一体、何回会ったのだろう。数えるのが分からなくなるほどだ。今年の冬は、家族と一緒に過ごされる時があり、札幌国際スキー場に、夫人や息子さん(ニュージーランドに留学中の息子さんが一時日本に戻ってきて)と共に、他の韓国の方々やM先生とご一緒してスキーを楽しんだ。議論好き、お酒もカラオケも好きな方である。比較的研究分野も近いせいか、幾度もシンポジウムで共通する論題を扱うこともあった。友情厚い方である。律儀に、毎回ギフトを持参され、恐縮する。当方も毎回韓国に行く場合は持参するが、その丁寧さは僕などをはるかに上回る。
2004年3月のソウルの韓国国立教育開発院での調査時。
2006年12月のソウルでの韓国平生教育30周年事業での写真。
ヤン・ビョンチャンさんとは、最初は、確か2004年9月の済州島での生涯学習フェステイバルの時だろうか。そのときは多くの方と会ったので、あまり記憶にはない。その後、2005年8月の福岡での社会教育全国集会、9月の札幌での日韓生涯学習シンポジウム、2006年6月の公州大学校でのH大・公州大学校ジョイントシンポ、同年8月の箱根での社会教育全国集会、2006年11-12月の科研費公州大学校調査、ソウルでの東アジア生涯学習セミナー・韓国平生教育総連合30周年記念行事、2007年1月のH大・公州大学校学術交流協定での来札、2月の札幌でのソウル大・H大ジョイントシンポ+日韓生涯学習シンポ、10月の公州大学校でのH大とのジョイント・シンポ、12月の僕の科研費調査(釜山及びソウル地域の高等教育調査)でわざわざソウルまで来られての再会、そして2008年の7月及び8月の札幌でのジョイントシンポ及び社会教育全国集会での討議と再会である。数えると13回である。ヤンさんは、どの人も一致する誠実で、細やかな配慮をされ、学生と家族思いの方である。研究報告は、実に具体的でかつ実証的・理論的である。熱心なクリスチャンでもあり、教会のサッカーチームのコーチでもある。僕が信頼する研究者である。
2005年のH大でのシンポ、次が学術交流協定で来札されたときの僕の家の近くのレストランでの昼食、その次が2007年2月の日韓生涯学習シンポ、次は扶余の国立博物館近くでの写真。右下は、2008年7月のヤンさんの日韓生涯学習シンポでの報告姿。(このシンポの記録は、『月刊社会教育』2008年9月号に書いた)
左は、この8月の社会教育研究全国集会(札幌)に参加した韓国の方々の札幌の生涯学習施設訪問時の集合写真。
秋が深くなろうとする頃、相次いで、チェ・ドンミン、ヤン・ビョンチャンさん(学生のキム・ボラムさんもだ)のお二人から韓国らしいギフトと手紙、写真を拝受した。恐縮するばかりである。
左は螺鈿細工のお盆。
左は、韓国絵柄の置き時計と、「天下大将軍、地下女将軍」*のミニチュア人形(*韓国の村落に見られる境界標、魔除けである。天下大将軍・地下女将軍と男女の標が対になったものである。)
左は、チョガクボ(韓国パッチワーク)しおり。
韓国の友人たちの心を熱く受け止めて、日々の仕事に精進したいものである。
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