この6-7日(月、火)と東京出張。相変わらず、あわただしい日程だった。
月曜は、朝始発の飛行機で羽田に着いた後、京急-品川-JR大崎で、立正大学での研究会。大崎駅を降りると雨が降り出している。札幌と比較して、まだ東京は湿度高く、やや暑い。M君と二人かなと思っていたら、東北大のIさんも参加。12回目を迎える「社会教育と法研究会」の中間総括と今後の方針・課題をM君と僕の報告にもとづき話し合った。お昼時間をかなり超過して終了。それなりの方向が出たのは良かった。
近くのレストランで3人で昼食後、今度は市ヶ谷近くのE出版に向かう。さ来年夏発行予定のハンドブックの編集会議である。僕を含めて4人の編集委員と出版社の担当のYさん。僕のレジュメたたき台に基づき討議して、多くの意見を交わして、修正を加えて、夕刻散会。これもある程度スケジュールの目処が立ったのは良かった。この日は、編集委員のN氏の誕生日でちょっとどう?と誘われたが、皆、それぞれに用件があり、それは出版社のYさんに任せることにした。
僕は、息子のKに電話して、久しぶりに食事をする約束をして、彼の職場近くのK市に向かった。少し待ってから、出会った。この日は焼き肉料理。家族のこと、友人のこと、仕事のこと、随分と色々な話をして、楽しい時間だった。今の職場の仕事(知的、精神的障がい者施設)のやりがいはあるが、嘱託雇用で、長時間・低賃金のままで、見通しがないことから、やはり今年踏ん切りをつけるという。kの意思を尊重するし、好きな道を進むが良いと思う。夜勤明けで、次の日は久しぶりの休日で都内の友人たちと会いに出るというので、一緒に新宿まで移動した。
火曜日は、青年関係の昨年に続くフォーラムの企画で、N青年館のKAさんと打ち合わせを行う。これも多くの難問や課題を持つ。昼頃に散会。
羽田に移動して、帰路のフライト便を待つが、機材繰りで遅れるという。結局、40-50分遅れで、何とか出ることになった。疲れで、研究書を読む気力が失せて、夏樹静子の初期の作品、『蒸発』を求めて、待ち時間と機内の時間を過ごした。
札幌に近づく車窓からは、夕暮れ時の残照が遠くの山際に残っているのが見える。木々の落葉が秋の過ぎゆく早さを実感させる。
帰宅後のメールの多さは相変わらずだ。リーズのミリアムや、HO大のHさん(今はアイルランドに)から、メールが届いている。先週は、同じくリーズのキースからメールをもらった。そろそろ、具体的な日程の計画などを決めることを含め返信しよう。明日は、そうだ、国際免許証の取得申請だ。
p.s.
夜のニュースで、ノーベル物理学賞に日本人3人(南部陽一郎、小林誠、益川敏英の三氏)受賞の報道。専門外だが、名前は前から聞き、かつ見識ある方々だと思っていた。ネットで検索すると多くの記事。このような基礎科学の卓越した成果が、現今の政策の貧しさを変える要件になっていくか注目していきたいところだ。僕は、南部氏の天才性や小林・益川理論などを紹介した文章、小林・益川氏を育てた名古屋大学坂田昌一研究室や京都大学の自由な精神をこれまで興味深く見聞してきたので、この受賞を喜びたい気持ちに駆られる。
<関連記事>スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2008年のノーベル物理学賞を、素粒子物理学の発展に大きく貢献した南部陽一郎米シカゴ大名誉教授(87)=米国籍=、小林誠高エネルギー加速器研究機構名誉教授(64)と益川敏英京都産業大教授(68)の計3人に授与すると発表した。(yahooニュース速報)
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「こどけん」のIさんやSさんからのメールで、下記のことを知った。反対と賛成の陳情説明があり、子どもの権利条例が採択されたとのこと。付帯決議や修正案のことなどもあったようだが、詳細は、明日以降聞こう。僕も関わってきたが、2005年以来の、長いみちのりだった。一つの決着であり、スタートである。まずは、大いに喜びたい。
Iさんのメールの簡単なお知らせは以下だ。
「札幌市子どもの最善の利益を実現するための
権利条例」が、10月7日札幌市議会文教委員会
において、可決されました。
p.s.
<関連記事>翌朝の新聞記事
子ども権利条例案を可決 札幌市議会委
札幌市議会文教委員会は七日、上田文雄市長が公約の柱とする「札幌市子どもの権利条例」案について、自民党を除く賛成多数で可決した。現在開会中の定例会本会議でも賛成多数で可決されることが確実となった。
同条例案は子供の人権を守るため、保護者や地域、学校、行政の役割を定める内容。市政などへの参加促進や、人権侵害を受けた子供の救済機関設置などをうたっている。
市によると道内では十勝管内芽室町、空知管内奈井江町に同様の条例があり、道外では十八の区市町と四府県で類似の条例がある。
札幌市は上田市長一期目終盤の二〇〇七年二月定例会に議案を提出したが、自民党と公明党の反対で否決された。今年六月定例会に条例を一部修正し再提出。この時は自公両会派などの反対や慎重論で採決が見送られた。今回は条例名を「子どもの権利に関する条例」案から「子どもの最善の利益を実現するための権利条例」案に修正することで六月は慎重論だった公明党も合意、賛成多数となった。
(北海道新聞、10月8日) *朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、赤旗などにも記事が載った。
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