「子ども、若者に関する学びの今」紹介のその2
このページでは、以下の3つの学び企画の紹介をしておこう。
まず一つは、僕がかかわる通称「こどけん」のシンポだ。http://sites.google.com/site/kodokenblog/
2月1日にシンポジウム開催を予定している。
<学校世界>は、本来は子どもと教職員が醸し出す信頼に満ちた新たな学びの共同の場のはずである。そう信じて多くの親や保護者は子どもたちを毎朝学校に送り出す。多くの場合は、それほどに理想の形ではなくとも、学校は子どもたちの欠かせない居場所であり、友達とふれあい、新しい知を自らの中に創りだしていく場の一つである。ところが、不幸にしてそうではない事例も多く耳にする。そして、中には、トラブルが生じたときに、学校が<壁>をつくり、あるいは子どもや親に対して真実を伝えないばかりか、それを妨害したりねつ造する場合も、残念ながら存在する。そういう場合、どうしたらよいのだろうか。泣き寝入り?転校して学校を代える?あるいはいじめの執拗な持続や、こどもが自殺に追い込まれたときに、どのように、それにむかっていったら良いのだろう?
果たして、教師(教職員)と子ども、親(保護者)は、手を携えていくことが出来ない関係であろうか?そうではあるまい。教師自身も、多くの悩みをかかえ、多忙と評価に縛り付けられている。
子どもの権利条例の救済制度は、どのようにこれらに助力ができるのか。具体的な相談の窓口や、現に存在する各種の救済制度とリンクできるのか?その可能性とともに、限界はどこにあるのだろうか。まずは、そういうことを考えたい。
勿論、被害者の立場からは、告訴、裁判などの方法もあり得るし、その権利行使が必要な場合もある。しかし、同時に、それ以外に、多様な解決の方途をどれくらい私たちは知っているのだろうか?実際に起きた事例では、どのようなことが考えられ、実際に行動に移され、あるいはどのような残された問題があるのか。札幌市の子どもの権利条例制定とその実施を目前にして、多くの方と考えあってみようという趣旨の企画です。お近くで関心の向きは足をお運びください。
二つ目は、「社会的引きこもり支援」に関しての全国集会だ。多くの友人諸兄が企画に関わっておられる。第4回目になるようだが、社会経済的な危機の進展の中で、この集会の重要性が増している。僕も一参加者として、こうした問題から学べるヒントを探りたいと思っている。http://hikikomorishien.web.fc2.com/top.html
上記の問題は、今や日本のみならず、お隣の韓国でも同様な事態(現れ方は異なるが)をもたらしているようだ。また、若者の社会的引きこもりは、深刻な個々のケースを持つとともに、教育、社会福祉、就労、家族問題、医療、心理相談・カウンセリング、地域的ネットワークなど多様な視角から総合的に支援を考えていくべき課題だ。僕も謙虚に学びたい。
三つ目は、全国青年問題研究集会と同時に同じ会場で開催される「若者たちをつなぎ、地域をつなぐ」2009中央フォーラム(2009、3.6ー8)の案内だ。昨年に続いての開催だ。僕も一つの企画に責任を負っている。
海外の青年政策と運動に学ぶ 鄭 然純(韓国雇用情報院) 宮本みち子(放送大学) コーデイネーター:姉崎洋一(北海道大学) 趣旨は、以下だ。報告者:
混迷する世界経済、EU諸国や韓国の青年たちの様子と政策、日本の新たな政策の動向などをふまえ、これからの青年施策・運動のあり方、方向を話し合います。
若者問題を地域的に、国際的に、社会的な視野から、また全国的な事例や調査から総合的に光をあてる企画だ。宮本憲一先生のお話も魅力の一つだ。
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/event/forum/2009
http://www.nippon-seinenkan.or.jp/event/forum/2009/schedule.html
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