この間忙しくて、ブログの更新ができなかった。感興・感応のエネルギーに余裕がなかったこともあるが、ひょっとすると忙しさの中で、心が乾き、かさついているのかも知れない。冬場は、この地では、身体も乾いた空気のなかで痒くなることがあるが、心も乾きつくようではまずい。越冬野菜という雪の下に埋め込んで保存するキャベツや白菜がこの地にはあるが、ほんのり甘い味が出るような、そういう機微を心の中にも育てる必要がありそうだ。
近くのN公園もすっかり雪化粧だ。この写真の後、2週間たって下記の文にあるようにさらに積雪は増した。暖冬からこの冬は始まったようだが、科学的な知見からではなく、ある種の経験知であるが、自然のサイクルは、どこかで帳尻を合わせているのかも知れないと思ったりもする。
2月9-10日の日英シンポとニックへの後日案内が終わってから、立て続けに大学院入試の仕事があった。最初にあった修士の院入試を終えて、先週末14日-15日(土日)は、義母の三周忌で、名古屋に出かけていた。連れ合いの親族、親戚と交流もあり、大須にあるお寺での法事儀式以外に、久しぶりに連れ合いの父、連れ合いの子ども3人と名古屋の中心地・栄にある旬の酒菜の出るお店で食事を兼ねての交流もしたし、エルム(MSS)会館にも久しぶりに行き歌も聴いた。厳冬の札幌と違い、室内にガラスを通して入ってくる太陽の光と熱は、陽だまりの心地よさがある。中部空港近辺の知多の早春の海と山の情景は、かつて過ごした懐かしい日々を想いださせた。
その次の週は、忙しかった。月曜は、二人の方(Mさん、Tさん)の博論の主査、副査をする発表会に臨むためにほとんど徹夜の準備があり、火曜、水曜は、さらに博士後期課程の大学院入試があり神経をすり減らし、木曜には、もう一人の方Nさんの主査としての本審査委員会の審議、さらに金曜には、Mさん、Tさんの最終審査の教授会があり、ほとんど気持ちの余裕のない日々だった。幸いお二人とも審査がパスしたことは関係した身にとっては嬉しいことであった。
教授会のあった金曜は、小樽で小林多喜二の墓前祭と講演会があったようだ。講演の中心には、小樽と小林多喜二に縁のある浜林正夫一橋大名誉教授、ノーマ・フィールド、シカゴ大学教授がされたようだが、その話は聞いてみたい内容だった。しかし、校務上それはかなわないことだった。せめてノーマ・フィールドさんの最新刊の『小林多喜二』(岩波新書)は先日求めたところだ。
教授会のあった金曜日夕刻からは、年明け以降一番の大雪で、新千歳空港の夕刻のある時間以降の便はすべて欠航になった。土曜からの「社会的引きこもり」に関する全国集会を準備している同僚からは、道外からの参加者の足も相当に奪われた模様で、講師や参加者の来札のとりやめも多いという情報があった。
僕は、その集会のある企画に来られるM先生に、3月に東京で行われる集会でご一緒するので、挨拶を兼ねて出席するつもりであったが、それが同僚からの連絡でキャンセルになったので、少したまっている仕事もあり、日和って参加を見合わせることにした。土曜日曜に行われたこの集会には、細君が元々出るつもりであったので、犬の散歩と食事その他を引き受けて部屋にこもって仕事をした。ただし、朝に、電話があり、埼玉や首都圏から来られた友人の方々が会って食事をしたいということなので、集会参加は止めにしたのだが会場に近いお店を予約して、夕刻には落ち合うことになった。会場に時間に着くと、交通機関の混乱から集会が遅れて開始になったので、分科会も延長になったようだ。僕もほんの少しだけ、顔を出してみた。会ったOGさんからは、この日参加をやめたので「何を日和っているの」と軽くからかわれたりもしたが、まこういう時間の過ごし方もお許し願おう。夕刻の会場近くのなじみの店「駿」での交流は、細君も合流して、総計9名で和やかな時間を過ごした。Oさん、OGさん、Nさん、Sさん、Kさんそれに初顔合わせのKさん、Mさんの方々だった。Oさん、OGさん、Nさんとは久しぶりに旧交を温めた。それはそれで、良い時間であった。
Oさんのブログ「酒中日記」(2月22日)にもこの日のことは少しだけ書かれていた。Oさんの東奔西走のテンポの速さと人脈の広さとそのつながりの多彩さは、いつも驚くばかりである。
http://blog.livedoor.jp/masao55ota1/
日曜の今朝も雪が残り、雪かきを日中行い汗をかいた。今日は、英国のRAEの2008年度の実施結果についての文書を多く読んで過ごした。3月に行く調査の事前学習だ。午後、息抜きで、ケーブルテレビで、途中からだが、英国の古い白黒映画ローレンス・オリヴィエ主演の「ハムレット」1948も観た。細君が、社会的引きこもり集会の2日目に出たので、僕は久しぶりに、朝、昼、夕の三食をつくった。夕刻は買い物に一緒に行って、食材を選んでの軽い料理だった。それでも、夕食は細君に喜ばれた。
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