10月1日後期開講前後から、にわかにあわただしくなった。
授業も始まったが、加えて、部局60周年事業の残務処理としての韓国の先生方の経費送金事務仕事(こういうことまでも教員がしなければならないのが現実の大学の姿だ)、留学生の研究生の進路相談やビザ更新のための推薦書書き、院生の幾人かの論文スケジュールの再確認、開講科目の再チェック、紀要論文に投稿する院生の締め切り前後のちょっとしたトラブルの処理、等々・・・
来週半ばからは、韓国調査があり、その前になすべき書類仕事も多い。組合関係、学会関係の小さな文章書き、科研費計画、それに前からの積み残し仕事等々。
韓国の友人からのメールでは、この時期は、中国と同じく中秋の休暇(旧盆)で、多くの人が故郷に戻って家族団らんの時間を過ごすようだ。2年前の中国北京滞在時には、受け入れてくださった北京師範大学の劉宝存教授とその家族、教え子の院生諸君と一緒に中秋の日に夕食を共にして心温まる時間を過ごしたことを思い出した。北京師範大学とは、所属する部局が、現在学術交流協定を結ぶ予定であり、僕はその担当チームの一員であり、その準備も進めている。
(北京師範大学劉宝存教授夫妻と教え子、同僚の方と中秋日を祝う。教え子は多く、もう一つのテーブルにも集まっていた。)
10月3日(土)は、地域再生科研と略称している共同研究の打ち合わせと研究会であった。国際比較研究部門(英国、韓国)と北海道地域調査(標茶、釧路、中川・音威子府、稚内の各地域)の現段階、それに来週訪問調査をする韓国プルム学校とホンドン地域の事前学習検討会であった。農学研究院のSさんの韓国農業経済の視点からの韓国農業と農村地域、共同体の基礎構造などの現実分析、若手院生のWさん、ポスドク専門研究員の留学生Sさんのプルム学校の歴史的生成過程紹介など、多く触発されることがあった。
この日は、季節も変わったので、いくらかの衣服の買い物をして帰宅した。夕食後、夜半になって、空を仰いでみた。あいにく中秋の名月の鑑賞とはいかず、雲に見え隠れした月の移動を眺めることに終わってしまったのは残念であった。
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