1月25日(月)
午前は、自宅研修で、いくつかの文章書き。時間を見て大学へ。途中、冬の原野歩きの衣服を求めに行く。午後は、博論予備審査委員会。何とか原案の方向で、副査の先生方の同意を頂く。少し展望が出て、ほっとする。
この間は、博士申請論文の読み込み、コメント、修正指導が続いてきた。何とか先に進めるようにと、改善方向の協議を行ってきた。学位申請された方がスムーズに事が運ぶように援助を心がける。
夕刻は、組合執行委員会。今週は木曜日に組合の中央委員会が開催される。目的は、団交拒否をして誠実な労使交渉を行おうとしない当局の数々の不当労働行為について地方労働委員会に、救済申し立てを行う事への組合員の了承を得ることにある。この問題については一定程度の闘争資金を用意することにもなる。
また、他方では、この3月で非正規職員の方々の雇止が当局から冷酷に突きつけられる中、それを突破するための闘いが、各部局で進行中だ。この事態は、この間毎年同じ事が起きてくることになる。1年雇用を、更新しても3年以上にさせない当局の姿勢はかたくなだ。常雇雇用への期待権を発生させないという非人間的な労務管理がまかり通っている。このような基本的な労働者の正当な働く権利を抑圧し、民主主義の拡大を阻み、人間的尊厳を破壊し、嫌がらせを行う労務対策を仕事とする人はある意味で不幸な存在だ。労務対策の根本には、物件費として非正規職雇用を考え、コストカットだけを第一優先原理とする思想が横たわっている。生きた人間の存在を無視する発想には、知性もヒューマニズムもない。心底憤りを覚えるのは僕だけだろうか。なお、執行委員会では、非正規職雇止めの後に新たに定年退職後の再雇用職員を配置するという分断政策をめぐって、組合内部の多少の意見の相違を含んだ議論も展開されている。こういう面では、当局はしたたかでたくみだ。
なお、非正規職や派遣労働などの政策は、各国社会で大きな相違が存在する。例えば、EUよりも労働者保護が遅れていた英国の労働政策においても、ようやく派遣労働者にも同一労働同一賃金が適用され、正規労働者化の道が開けたというニュースが新聞に載っていた。日本の現状は、こういう流れからは大きく遅れている。なぜなのだろう?
帰路は、凍てつく夜の悪路だ。少し遅くはなるが、2月第一週の英国行きの土産購入と、話題のCDを買いに専門店に寄ってから帰る。
1月26日(火)暴風風雪警報が夕刻に出る。
朝は、シローの散歩。帰宅後、自分の朝食づくり、シローの朝ごはん。ゴミ出し、その後、朝の全学教育関係の委員会会議に間に合うべく急ぐ。家人は、電話相談関係のボランテイア業務で今日は僕と時間があわない。
午前の委員会後、博論関係の助言指導。その後、電子入力関係の仕事。夕刻は、こどけん会議。本当は、今日は家で仕事をしたいのだが、いたしかたないことだ。様々な議題を討議して、9時に終了。会員諸氏の新年会は、僕は失礼する。あと片付け仕事をして帰宅。やはり10時過ぎだ。
このところ、凍てつく夜は、車の中や家で少し古い歌や、心を癒す音楽を聴く。
かつてのレベッカのボーカルだったNokkoの再登場は、なつかしくも嬉しいことだ。上記は自らの曲や他のカバー作品が入った最近のアルバムだ。
岡林信康の「レクイエム」は美空ひばりのカバーだ。岡林らしいアレンジがさえている。実に趣の異なった、しかし、限りなくなつかしい響きだ。岡林がひばりに贈った曲「風の流れに」からアルバムは始まる。山下洋輔などがピアノでその質をささえている。
そして、時に聴く、ピートシーガーは実に、懐かしい本来のフォークを心に響かせる。
高校の職場でも、1年契約とか嘱託契約とか、非正規の雇用形態が大きく導入されています。毎年経営診断が出て、人件費の抑制が強められます。デューイが言うように「目的」と「手段」の倒錯が常態化しているこの社会に正論のなんとか細いことか。でも、頑張らなくちゃ。先生、お体ご自愛ください。
投稿情報: 中村 | 2010年1 月28日 (木) 11:44
中村さん。遅れての返信コメントで相済みません。非正規雇用が、雇用の調整弁になり、モノ扱いされていることにNONと言える社会にしなくては。そう思っています。
組合(union)の当たり前の役割を果たすこと、連帯を送ります。
投稿情報: 北の光 | 2010年10 月 6日 (水) 02:27