2月3日 水曜日
大学に行く途中の空き地にはバレンタインデイのイベント表示が出ている。
リーズ大学ビジネススクールは、留学生であふれている。LLI(生涯学習研究部門)にいた事務秘書のジャスは今は、ここで働いている。今回は、メールのやりとりだけで会う余裕がなかった。
Dr.デビッド・ヨーマン氏を研究室に訪ねる。2009年3月以来だ。幾度も過去に彼を訪ね、2008年には訪日調査にも協力した。今回は研究上の共同研究者のジェレミー.ハイアム氏がサバテイカル・リーブで不在でもあるので、ジェレミーの要望もあっての訪問だ。
デービッドには、彼の専門である14-19才教育の現状や、リーズ地域の成人教育と大学との研究的パートナーシップについて多くを尋ねた。貴重な証言や資料の提示、いくつかの示唆を得た。多謝である。ここでは、詳しくは書かない。
デービッドは、僕と同じ年齢である。ザンビアで中等学校の教師をしていたことがあり、夫人はザンビア人である。1985年から、リーズ大学に勤めている。しかし、現在の大学改組の中で、部局再編が行われ、7月には契約が切れる可能性があるという。研究上の資源・財政投入の選択と集中の動向は、ビッグサイエンス領域に極端にシフトされていく傾向は、英国ではより顕著になってきている。リーズ大学の現バイスチャンセラー(実質的な学長)は、サンザンプトン大学での医学部改革で頭角をあらわし、大学改革に辣腕を振るう人物だ。現在はラッセルグループの議長をつとめている。現学長の産学連携のパートナーシップ構築(例えば、コンソーシアム・ホワイトローズ)や大学経営のリーダーシップの有能さは、残念なことに、人文・社会科学分野への財政削減、人員削減の逆風となって現れている。お互いの健勝と彼の今後の新たな道が拓かれることを祈って別れる。
インタビュー終了後、夕刻時に、昨日のパブ「アルカデイア」に、コリン(コリン・ソーン氏:前、ヨークシャーハンバーサイド地区WEA責任者)とケビン(ケビン・ウオード氏:前リーズ大学上級講師)、キース(キースフォレスター氏:前リーズ大学上級講師、上級研究員)が集まっている。僕も参加することになっている。大学前で、タクシー(前夜のタクシー運転手と同じ人物だった)を拾い、駆けつけた。この日は、ケビンに研究上の多くの示唆を得た。
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