4月も最終週になってしまった。
仕事の遅々たる結果は、もっぱら計画的時間配分の甘さと背負いすぎている仕事の多さと僕の非力による。弁解は無用だ。
先日逝去された、ある意味で知の巨人であった井上ひさし氏の「遅筆堂」などとは、比べようもなく、情けなく忸怩たる思いだ。
この1週間ほど、井上ひさしさんの追悼番組や記事が続いた。(新聞以外に、NHKでも二度の追悼番組があり、僕も時間をあてて見た。今後雑誌特集や、追悼の会が続くであろう。「九条の会」でも偲ぶ会が企画されるだろう。小田実氏、加藤周一氏の与えた影響も大きかったが、井上ひさし氏の影響も多大であった。)やはり、凡俗の身でも後続のものにとっては寂しい思いだ。
それらの中での識者たちの声もそうだと思うが、ひさしさんと同級だったという、三用郁子さん(75歳)の「思い出」記事は、純粋な気持ちが出ていて心に残った。(朝日新聞「声」蘭、4月19日、朝刊)(下記画像参照)
井上ひさしさんは、同級会においても、次の座右の銘を色紙に書かれて贈られていたようだ。
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをゆかいに
ゆかいなことをまじめに書くこと。
4月26日(月)
午前は、学部での講義。午後は、今週の講義の資料等の準備作業。
夕刻、組合の班書記長会議。各部局から1名以上の参加をお願いし、殆どのところからの参加であった。その後は、執行委員会。この日の班書記長会議は、僕が司会・進行責任であった。①北海道労働委員会への大学の不当労働行為への救済申し立てに関する現局面と今後の方向の確認、②メーデイの当日の行動、集合場所等の確認、③組合員拡大の状況などが班書記長会議の内容であった。
終了後の執行委員会は、さらに多くの案件の討議があった。帰宅は10時過ぎだった。
4月27日(火)
午後、学部講義。終了後、原稿書きに当てる予定が、雑務処理が入り、それに追われる。
4月28日(水)
風雨が昨日来、強く激しい。体感気温は冬に戻った感じだ。
午前は、大学院ゼミ。夕刻は、大学院共通講義であった。空いている時間に、同じグループの同僚と、今後の研究室の運営その他を話し合った。研究室が、あふれかえる書籍、書類等で、乱雑でもあったので、ブックトラックを入れて整理を行い、少しすっきりした。1台は院生の研究室に当てることにもした。
帰宅は10時頃になった。
4月29日(木)
朝方、雨の中を犬と散歩。朝食、後片付けの済んだところから仕事。
午後は、「子ども 教育・文化道民の会」の代表世話および事務局会議。久しぶりの多くのメンバーが集まっての討議。様々な情報があり、刺激的であった。
討議に出たのは、
・道教委の教員思想調査問題の道内各地の現況。(新聞記事(道新、毎日)を下記に載せる。後者は、前号で紹介済みだ。)
ed_affairs_report_mainichi_np.pdfをダウンロード
・イラク戦争と普天間基地問題のつながり、平和の課題。(日米同盟、安保条約、核抑止論等の宗教的神話に近い刷り込み意識の打破、海兵隊の殴り込み部隊としての非人道、危険性の周知の課題・・)
・高校生の就職困難な状況のリアルな実態と数字の非情さ。
・子どもの権利条例の実際の困難点、自治体施策の不徹底性など。
・民主党政権の教育法案の動向と危惧すべき内容
・子育て問題での多様な若い親たちの悩み、虐待、シングルマザー問題
・北海道地域自治体問題研究所との連携可能性、
・憲法九条をめぐる最新動向、
・教科書採択問題、学テの実施における親の競争意識、無駄な経費の支出問題、
など多彩な課題が提起された。小、高校、養護学校などの教師、弁護士、市民活動の担い手、研究者、児童文学作家、子育てネットの代表などなど、持ち場の違いを超えて共通する課題も多かった。
道民の会では、5月15日に集会を予定している。僕も話題提供者の一人だ。
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