7月のカレンダーは静かにその頁を閉じて、今日から8月だ。敬するYさんは今日からWA大の学長だ。この異様な競争だけがはびこる時代に、「地域を支え地域に支えられる大学として」異彩を放ち、そしてまっとうな大学経営を期待したいものだ。
昨日金曜夕刻は、D論研究会。報告者は一昨年博士学位を得た韓国の若手研究者Sさん。僕が受け入れている専門研究員。この夏の教育学会で報告する内容の事前検討だ。韓国の平準化政策の中での中学2年生の水準別教育のケースタデイに基づく実証的研究である。地域間格差、学校間格差などを踏まえながら、一人一人の力をどう伸ばしていくのか。隣国でもこの問題は大きなイッシューだ。進学重点校と一般校、共同体型方法と伝統型方法の差異性など、興味深いデータが提出されている。多くの質疑がなされた。国家政策の絡みもあり、評価の難しい面も多く、データから言えることの統計的数値的結論と、他方での聞き取りなどでの学校毎の教師集団の集団的連携力量質的研究の成果の面もあり、それらを総合しての評価を期待したい内容であった。
終了後は、前期の暑気払い。大学近くの行きつけの居酒屋で、日、韓、中の院生諸君と楽しく飲食した。教員を入れて10人の参加であった。ワイワイ和やかな話や交流がひろがる。こういう時間は、至福の時間というべきであろう。最後に、教員がいつものように多少院生諸君の懐具合を見てそれなりの負担をするというのも、一つの伝統だ。僕もそのように院生時代は過ごしたのだ。
土曜の今日は、午前は家人を平和美術展の会場に送ってから多少仕事をしてから、書籍とCD、さらに明日の我が家でのBBQの準備のための必要な買い物を行う。豊平川河岸の風景はすっかり夏の風情だ。ショッピングセンター駐車場からの藻岩山は、気持ちの良い姿を現している。
帰宅後、久しぶりに書斎の整理を行った。ファイルの整理が大変だ。BGMには、前に書いた友部正人の曲を聴きながらだ。こういうスローなリズムと詩を受け止めるのは気持ちの良いものだ。 午後の少し時間の針が進んだ頃に、家人を平和美術展会場に迎えに行き、ついでに作品をのぞいていく。僕には、その質云々をいう資格がない。家人の作品とその他目についた作品の一部を載せておこう。著作権云々をいわれる展覧会ではないようではあるが、載せた作者の方々、ご寛容のほどを。 上の2作品は家人の出品。
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