先週末は、部局60周年事業の関わりで忙殺された。僕は、この大学の出身でもなく、赴任して10年に過ぎない。内容的には、正直、それほど熱情が湧くようなものではないが、この事業の実行委員にもなったので、職務としてそれなりに誠実に裏方の役割をはたすべく努力をした。
教員はともかく、事務職の方々、(また同窓会役員の方々も)は、休日返上でお疲れ様と申し上げたい。
9月25日、金曜は、教授会終了直前に、今回の60周年事業で来日いただいた韓国の公州大学校のお二人の先生の来学挨拶。夕刻は、お二人に対して、先回8月の訪韓調査でお世話になったメンバーで、懇親会をもった。大学近くの「駿」と「かつや」にご案内した。
9月26日、土曜日は、60周年事業。記念式典、シンポジウム、記念パーテイの3部構成。記念式典は、部局長の開会の辞につづいて、総長、文科省高等教育局、T大教育学部、HK大学学長、公州大学校(韓国)の祝辞のリレー・メッセージでもあった。僕は、式典後のシンポジウムの司会を担当した。報告順序は、部局長の部局の自己評価を含んだ基調報告、4人の名誉教授の各分野からのご報告であった。それぞれに、誠実なご報告であった。ただし、それらをどう評価するかは、フロアからのお一人のやや辛口の発言に見られたように、意見が多分いくらか分かれるようにも思えた。僕にも意見はなくはなかったが、そういう発言の場でもなく、禁欲を守った。内容の詳細は記さない。夕刻からは、同窓会のメンバーを加えてのパーテイであった。多くの方が参集された。児童文学作家のK氏や東京からの参加者とお話しし、先回の組合交渉のこともあり、理事・事務局長のT氏とも話をした。公州大学校のヤンビョンチャンさん、ホンジェホ先生ともこの日も親しく話し、幾人かの方々に紹介した。それを終えてさっさと帰れば良かったものを、すこし人を探していたら部局のOB教員を中心とした方々の二次会に誘われ、つい出てしまった。こちらは、またもや、ひたすら聞き役の時間である。
いずれにしても、式典、シンポ(僕は進行役に徹したので)、パーテイ、そしてその後の流れでの二次会と、殆ど一日中、一部の親しい人たちを別にすれば、時間の大半を、自分の意見は出さずに、ひたすら話を聞くことに徹するのは疲れるものである。この日は、せめても、式典に来て頂いた来賓の方々の中で、とりわけ公州大学校のホンジェホ先生の心のこもったスピーチを頂いたのは救いであった。
9月27日
午前に公州大学校のお二人を、同僚のNさん、留学生のCHさんと共に、ホテルに迎えに行き、短時間ながら大倉山ジャンプ場、先日下見した本郷新・彫刻美術館に案内し、車で空港までお送りした。
大倉山ジャンプ場展望台から、携帯画像で、S市内を一望する。この日は、快晴で、市内各所は無論、日本海や夕張岳も一望できた。
国際交流は、かけ声ではなく、具体的な研究上の相互の信頼と、最後はパーソナルな尽力によって支えられる。この間、ささやかながら、英国の大学、中国の大学、韓国の大学で、関わりのある方々とは、僕自身は、そういう見えない関係構築の努力をしてきたつもりだ。この日も、お互いに喜び合ってお別れできたことで、気持ちは救われた。
帰国されたホン・ゼホ先生、ヤン・ビョンチャン先生から後日下記の手紙をメールで拝受した。誠実なお二人の気持ちに、こちらも、胸が熱くなる。心して日々を生きなくては・・・・
(なお、文中の日本人の氏名と大学名はイニシャルにした以外は原文通りである。)
A先生(僕のことである)
先生、こんにちは。お変わりありませんか。
この間、H大学教育学部創立60周年記念式にご招待いただき、また楽しい日程を作ってくださって、心から感謝を申し上げます。
特に学部長との出会い、先生たちとの晩餐、そして60周年記念式での時間は私たちにとってはとても有意義で、楽しい時間でありました。
帰りの日にもN先生(名を控えさせていただいた。ブログ筆者)と札幌冬季オリンピック競技場と美術館の観覧をさせていただいたり、また空港まで見送りしてくださったり、いろいろお心遣いいただきまして、本当にありがとうございました。
札幌冬季オリンピック競技場の頂上から見た札幌の風景は絶対忘れないと思います。札幌を胸に抱いて韓国に帰って来ました。
帰国してからすぐ感謝の挨拶をしなければならなかったんですが、韓国のもっとも大きい祝日である秋夕 (Thanks Giving Day)であったんですので、お礼が遅れてしまって、欠礼になりまして、申し訳ないです。了解してください。
今後も、H大学の教育学部と公州大学の教育学部の間、ますます活発な学問的交流を通じて、両大学の限りないを発展をお祈りいたします。
先生、ご厚意は忘れません。先生のご健康と家内の幸せをお祈りします。
公州大学校師範大学教育学科 洪載鎬(ホン ゼ ホ)
梁炳贊(ヤン ビョン チャン)
お疲れ様でした。
ご自身の感情を納めて、聞き役に徹するのは本当に大変だっと思いますが、そう
された事で、どの方も満足されて解散されたと思います。
準備、下見など、細心のご配慮、本当にお疲れ様でした。
K例会ではあまりご苦労・ご負担をお掛けしないようにいたします。
投稿情報: mameko | 2009年9 月29日 (火) 00:18