11月8日遅くに英国から帰国して、その翌日からは通常仕事に戻った。講義・演習に加え、行く前からの仕事や、新たな業務も舞い込み、疲れもあって、ブログの更新もままならなかった。そのうえ、昨日からは冷え込んだ雨に打たれたせいか、風邪気味になり、さらにジェットラグによる体内時間の狂いの回復に意外にてまどって、若くはない体ゆえか、ついにダウンしてしまった。昨日は休みをとって、寝たり起きたりだった。
1週間調査で英国にいた記憶が薄れない内に、備忘録を記しておこう。
11月2日(火)
朝食後、皆でリーズ駅に急ぎ、シェフィールドに向かう。普通列車だったせいもあり、時間がかかる。シェフィールド駅から、WEA学習センターへタクシー2台で向かう。
予定時間よりも遅れてしまって、チューター・オーガナイザーのジョー・ミスキンさんが心配しながら迎えてくださる。この日の歓迎受け入れプログラムが用意されていて、ミスキンさんや他のスタッフだけでなく、日頃の学習参加者、他地区のスタッフ、それにメデイア工房の方々も受け入れてくださった。多謝の限りである。
シェフィールド駅
ジョーが心配して迎えに出ていた。
ジョーの他には、Matt Livingstone(Project Coordinator),Ann Walker(Regional Director),他幾人かのスタッフ、それに学習活動参加者が加わった。
あらかじめ、質問を送っておいたので、それにしたがって応答をしていただいた。
Written inquiry to WEA by Anezakiをダウンロード
http://www.sheffieldhelpyourself.org.uk/full_search_new.asp?group=22198
この日の最初のセッションで、迎え入れてくださった施設と参加者の方々のプロフィールは以下のようであった。
シェフィールドのWEA学習センターは、WEAのヨークシャー・ハンバーサイド地区(リーズに地域支部事務所がある)の一部を構成する。
・ジョー・ミスキン・・・WEAで23年働いてきた。成人教育にずっと従事してきた。1970代にはトレード・ユニオンの活動をしていた。直接教えることは少なくなったが,teacher training, active citizenship learning,政治学を担当。
・マット・リビングストン・・・2年前からWEAの教育プロジェクトを担当。資金集め。アクティブ・シテイズンシップを担当。全国・国際的なレベルで活動。ロンドンで先日、JAPSE(社全協)代表と会談。
・シヤーリー・・・2006年からWEAで勤務。アクティブ・シチズンシップ教育の実践プロジェクトにかかわる。参加型プロジェクト・市民運動を担当。ドンカスター,バーンズリーで活動。地裁の司法レベルでの裁判員,カウンセラー,学校の運営にかかわる人材を指導。女性の自立,女性差別問題について。人種問題。オックスファムなどの団体と連携。人種差別問題にも携わり,女性問題にかかわりながら,場所・スキルを提供。
イシャアト(学習者)・・・2年半前に渡英。MBA取得。英国のICIに勤務。パキスタン出身。1年間コーランの学習。リサーチのサポート,プロジェクトマネジメントにかかわる。5年前に結婚。ジョー・ミスキン氏が指導
クリスティン(学習者)・・・7年前から資金集めのアドバイザー。チャリティ団体の中で活動。コミュニティ組織。低賃金家内労働者のための活動。教師を目指し,成人教育に携わり学習困難を抱えているものの支援をしたい。
ショーン・ブラッドリー(学習者)・・・今は退職して五年たっているが,会計士。起業するときの簿記の支援。
次に、映像制作(DVD作成、HP作成、自分たちの学習した内容をビデオに編成する)作業を行っている映像作家、学習者たちにその模様を見学させていただいた。
質疑の詳しくは、ここでは省略する。
ショートフィルムを作成中で、シナリオに基づいて学習者のひとりは、僧侶の幽霊姿に変装していただいた。
指導しているのは、映像作家のHさんである。
HP作製も学習参加者の協働作業である。
ジョーと再会を約し、あいさつをかわした。
なお、この日の午後の可能性としてのノーザンカレッジ訪問は、電話をしたが日程都合がつかず、今回は見送ることになった。
WEA学習センターの訪問を終えて、シェフィールド駅に戻り、シェフィールドハラム大学の散策、近くでの英国の歴史回顧美術展を見学したりした。
「休まることのない時代-1914-45の英国のアート」というテーマで、興味深い内容であった。
美術館のカフェで一休みである。
雨も降りだしたので、リーズに戻ることにした。復路は、停車駅も少ないタイプの都市間特急で,終着駅はグラスゴーとのこと。長距離列車である。
リーズ着後は、早めの夕食とした。駅前のスコットランド魚料理店「ロッホファイン」(LOCH FYNE)である。僕は、過去に幾度か訪れたことがある。
メニュー選びの時間。
スターターは生牡蠣。白ワインとよく合う。
続いてムール貝のミルクバターソースで蒸した前菜。
各自は、それぞれにメインデイッシシュを頼み、ワインと美味を味わい、最後にデザートを頼み、しあわせで、なごやかな時間を過ごした。
これは魚介アンサンブルのメニュー
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