1月14日 終日雪の予報
イラク、アフガン、パレスチナ・ガザと大国や自国の政権維持のために、時々刻々と市民の命が失われていくのを座視するわけにはいかない。身近な友人諸兄の多様な平和への行動を僕は敬愛を持って支持する。ささやかながら、自らもイスラエル首相(イスラエル大使館)に葉書を送って砲火の中止を、そして根本における共生の論理を考えていくつもりだ。
所属する学会の一人の会員の勇気ある呼びかけに僕も賛同した。平和教育を希求している山田正行さんの声明だ。
彼の近年の著作に教えられたことも多い。
イスラエル国首相
エフート・オルメルト様
イスラエル軍によるガザのハマス掃討攻撃によって、罪のないパレスチナの一般市民多数が巻き添えとなっていることは、大変遺憾であり、強く抗議します。イスラエル軍の攻撃規模は、もはや自衛行動の範囲を完全に逸脱していると言わざるを得ません。私たちは、ハマスによるイスラエル市民へのロケット攻撃も批難します。私たちは、あらゆる暴力行為に反対です。暴力の応酬は拡大し、たとえハマスを倒しても別の抵抗組織が生れ続けるのは明らかです。これ以上の犠牲者を出さず、真の和解と共生を実現するために即時攻撃を中止するよう要請いたします。
私たちは、世界の恒久平和を切に願い、人類が同じ人類に対して行った暴力行為の極限である「アウシュヴィッツ」の惨禍を通して「いのち」の尊さを学び伝える活動を行っています。アウシュヴィッツは、ナチス・ドイツによる戦争犯罪の極致であり、その犠牲者はポーランド民衆からはじまって、ナチス占領下のヨーロッパ諸民族、最終的には、圧倒的多数のユダヤ系市民の尊い命が奪われました。私たちは、アウシュヴィッツを全人類への警告として心に刻みながら、あらゆる戦争の根元、また、アウシュヴィッツの根元でもある「差別と偏見」を除去し、人種や文化、思想信条を異にする他者を尊重する社会の実現を目指しています。
「戦争の原因は私たちの心の中にある、戦争を防ぐには私たち自身の心の中に平和の砦を築かなければならない」というユネスコ憲章の精神に基づき、私たちはアウシュヴィッツの記憶を学び伝える博物館を通して平和推進活動を行っています。アウシュヴィッツ最大の犠牲者の子孫が、今や圧倒的に優位な武力によって、明らかに弱体である隣人の命を奪い続けていることを、アウシュヴィッツで亡くなった方々はどう思われるでしょうか? ガザへの攻撃を即時停止し、パレスチナ人との和解と共生に努めるよう重ねて要請します。
2009年1月9日
NPO法人アウシュヴィッツ平和博物館
理事長 山田正行
札幌でも僕が大阪に出張中に静かな抗議デモが行われた。その様子が友人の転送メ
ールで伝わってきた。転載歓迎ということなので、紹介しておこう。
●札幌初のイスラエルへの抗議デモ報告
「人殺しはやめてください いのちの行進 in SAPPORO」に180名参加
雪の降りしきる札幌の街を10日の夕刻、市民・在日朝鮮人、アイヌ、外国人留学生ら
約180名が、虐殺されたガザの人々の死を悼み即時空爆・侵攻中止の祈りとともに無
言の抗議デモをしました。手にキャンドルとプラカード、胸にゼッケンとカーフィー
ヤ、パレスチナ・フラッグなどをもち、子どもも車椅子の人も参加して大通り公園や
駅前通りを50分ほど歩きました。
今回はイスラエルの蛮行に憤っている人たちが多くメールだけが頼りの連絡網にして
は、たくさんの人が参加してくれました。道新のほか、TVニュースではHBC、UHB、
STVで報道していました。
学生の参加者は、「誰かに代弁してもらうのでなく自分の想いで歩けるので、静かな
キャンドル・デモもいいなあと思いました。」子ども連れの親子は、「子どもでも歩
ける距離というので参加できてよかったです。うちの子くらいの子どもがずたずたに
殺されているでしょう。イスラエルの攻撃を早くやめてくれれば…」と。
クリスマスで使ったローソクを寄付してくれたキリスト教会の方々、ゼッケン作りや
キャンドル準備、チラシ配布など引き受けてくださった方々、そして準備のためホー
ルを利用させてくださった北光教会のみなさまにお礼を申し上げます。ガザ空爆がは
じまって札幌初の抗議デモをみなさん心をひとつにしてアピールすることができまし
た、お疲れ様でした。しかしイスラエルは残虐な攻撃の手をゆるめず、虐殺はまだ続
いています。この輪をさらにひろげて、17日の緊急抗議集会・デモにつなげたいと思
います。
いのちの行進 in SAPPORO実行委員会
最近のコメント